暗闇に電話のベルが鳴り続けるが、誰も出ない。八重子と光夫の夫婦は、家に侵入した男に出刃包丁と拳銃で脅されていた。おろおろするばかりの光夫の目の前で八重子は犯されてしまう。去り際に男は、八重子が自ら腰を使ったと言い残す。何も知らずに帰宅した八重子の妹・きっこは、2人の重苦しい様子から夫婦喧嘩でもしたのだろうと思った。 きっこが友人のミコと2人で街を歩いているとき、成人映画館に入っていく光夫の姿を見かけた。帰宅した光夫はやるせない気持ちをぶつけるように、いま見た映画の暴行シーンをまねて八重子に挑みかかるが、夫婦の間にはしらけた空気が漂う。 ディスコQに入り浸っていたきっことミコは、そこで米兵のジミーと知りあった。その夜、ミコが帰って来ないという知らせが入る。ミコはジミーに薬を飲まされホテルに連れ込まれたのだが、結局何も起こらなかった。ジミーは本当にミコを愛しているのだった。きっこの姉夫婦にも、ミコとジミーのカップルにも、平穏な日々が訪れたように見えた。 そんなある夜、ガラスの割れる音で目を覚ましたきっこ。またしても侵入したあの男が、光夫の前で八重子を犯していた。思わず声を上げてしまう八重子。ことが終わると、男は二度と来ないと言い残して立ち去った。姉夫婦には決定的な破局が訪れた。 きっこはディスコQに勤め始め、カウンターにはいつもどおりミコがいた。ミコの隣にひとりの男が座った。あの男だった。きっこの中で何かが弾けた。一計を案じたきっこは、ミコの手を借りて復讐に立ち上がる。